投稿者:大西 聡明(幾野)投稿日:2024/06/06

 「旭山動物園」で一躍有名になりましたが、私は北海道の北中部に位置し上川盆地に広がっている道内第2の都市「旭川」の市街地で生まれ育ちました。故郷と言ってももう半世紀前のことになりました。

現在、旭川には親兄弟はおらず、義理の姉や甥っ子、姪っ子が旭川と札幌にいますがご無沙汰状態です。
 旭川は盆地の気候で、冬は寒く夏は暑いところですが湿気が少ないので過し易かったです。

子供の頃は冬の外気が –25度以下になれば学校は10時始業、–30度以下になれば休校になるので楽しみでしたがひと冬に1~2度あるかないかでした。特に冬の生活は雪国特有のものはありますが、厳冬の乾いた空気の中で「ダイヤモンドダスト」や静寂はここでしか味わえない素敵な世界と思っていました。

 旭川市近辺には石狩川を初め大小の河川が多く流れ込んでおり、そのことによって肥沃な土地があり、農業、林業に加え、水も良く日本酒造りも盛んでした。
市街地の商店街で育った私は、大阪・茨木市にあった会社の寮近くで、初めて田植えや稲刈りなどの農作業を間近に見て感動しました。また、川や土地の名称にアイヌ語に由来するものが多くあり、中学校時代にはアイヌの級友もいましたが、今では彼のことよりもお姉さんがすごく美人だった記憶しかありません。

旭川市は鉄道、道路など物流の要衝なので、農作物はもちろんのこと内陸にありながら魚介類も豊富で、当時、冬の季節は外で遊んで腹が減って帰宅した時にはタラバの足一本がおやつ代わりで、それで満腹になったことを覚えています。

 また、近くに神居古潭(カムイコタン)や美瑛、層雲峡、大雪山国立公園などの観光地があり、毎年1~2回は家族皆で温泉旅行に行った思い出があります。今では街の中心部から車で5~10分も走れば、緑に囲まれた自然豊かな場所に行くことが出来ます。一度訪ねてみてください。