投稿者:渡辺 陽子(星田山手) 投稿日:2025/01/16
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大川(旧淀川)沿いの都島区善源寺町が私の故郷です。徒歩圏内には、上流に向かえば毛馬の閘門(こうもん)手前には東洋一の拘置所、下流には銀橋(造幣局があるところ)を越え中之島へと続き、川を横断すると北区の梅田・中崎町・天神橋(通称天六、テレビでおなじみの日本一長い商店街)から都島橋を経て都島の中心街に入り、当時はチンチン電車の車庫へと一直線で行けました。
天六には母との買物でよく行き、行き着くところは天神さん(天満宮)です。
また、車庫から終点の天王寺までの40分、小さな旅は父とよく美術館に通ったものでした。
大川沿いは大阪城をバックに昔は砂船が行き交うのどかな川原でしたが、いつの頃からか数千本の桜並木の遊歩道となり、桜の名所となりました。
また、私の第2の故郷は、30才頃の5年間住んだブラジルのサンパウロです。涙して日本を離れましたがブラジル人家族が温かく受け入れてくれたお陰で、不自由無く暮らせました。
貧富の差は半端じゃないけれど、学校にも行けず家計を助ける子供たちは商魂たくましく、社会で堂々と生きています。あの大きな瞳がれられません。
私の思う故郷とは、単に生まれ育った場所だけではなく、心の奥底にしまっておいた宝物を、時々引き出しては一人懐かしんで、またそっとしまう。
この二つの地が私の故郷です。
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