投稿者:勝山 ちゑ子(天野が原)投稿日:2024/09/06

 私の故郷福崎町は、世界遺産の姫路城を真正面にした姫路駅を始発とする「播但線」に乗り25分のところにある「福崎駅」で降ります。この先を行くと有名な竹田城跡を遠く目にしながら終点は「和田山駅」志賀直哉の小説「城之崎にて」の舞台となった城之崎温泉は乗り換えが必要ですがすぐ隣です。私が通学通勤していた頃は、煙を吐くSL車でしたが今は綠の田や林の中を走るジーゼルカーです。

 「福崎町」は交野市に比べて面積は10倍、人口は10分の1です。現在は、広い道路に量販店や大型スーパーが建ち並び、周辺の市町村から車で多くの人が集まる状況になりました。故郷を出て50余年、その変容ぶりに驚くばかりです。

 車では中国自動車道福崎インターを降りた街です。降りて2分ほどのところに「遠野物語」で有名な民族学者柳田國男の生家が保存されています。それにちなんで近くの「辻川山公園」から福崎駅までの間、何ヵ所ものベンチに國男の民話に出てくる「妖怪人形」を置き、福崎を妖怪の町として観光客を集めようとしています。

 また、特産品としては、水や空気のきれいな山間やまあいの田に植えられた大麦から、独特の製法でつくられた「もちむぎ麺」があります。高速道路を降りて直ぐのところに和風建築の「もちむぎの館やかた」があります。美味しい食事が楽しめるとともに“麺”とビタミン豊富な原材料の “もち麦”をお土産に買うことができます。

 広い土地に企業団地が有り、有名な会社も多く進出していることからも、我が故郷「福崎町」はますます発展して行くのではないかと期待しています。