投稿者:加藤 愛子(私部西) 投稿日:2025/09/17

鳥取県は、島根県と区別がつかないらしく「どっち?」や「どこにあるの?」と皆さんからよく聞かれます。
まだ定かでない方、今からでも知って下さると嬉しいです。
私の故郷「青谷町」は、県東部の県庁所在地である鳥取市の一番西端に位置し、日本海に面しています。
漁港もありますが、日置川と勝部川の二本の川が合流する平野部は狭く、山もすぐ近くに迫っており、私はその日置川沿いの県道を車で10分ほど遡る山あいで生まれ育ちました。
JR山陰本線と国道9号線が海沿いを走り「青谷」駅は町の玄関口になります。私は買い物やアルバイト等に行くときは汽車を利用していました。
駅までは自転車で行き、雨天の時にはバス(日の丸バス)を利用。原付免許を取得してからはバイクで通学もしました。
この辺りは昔から和紙作りが盛んで『因州和紙の里』と言われ、今でも紙漉き体験等ができる『あおや和紙工房』や大因州製紙協業組合付属の『山根和紙資料館』があります。
当時から大因州製紙の手漉き和紙が有名で、手漉きの経験がある母も数年間働いていました。
私もアルバイトをさせてもらいました。
和紙は柔らかい手触りの良いごく薄手のモノ(茶道の懐紙用)から書道用、しっかり厚手のモノを絞り染めや型染めしたモノ、さらにギフトに最適なレターセット等に加工したモノが販売されています。
わが家も家族で和紙作りをしていましたが、私が小学校に上がる頃からは二十世紀梨
の栽培が中心となり農作業の手伝いも色々としました。
朝から晩まで多忙の母が作ってくれた四季折々のおやつや弁当のおかずが、今でもとても懐かしく思い出されます。
また最近、少し山寄りにトンネルと高架の山陰自動車道(無料)が出来て交通の便はとても良くなりました。
この自動車道建設に伴って発見・発掘されたのが、弥生時代前期終わり頃の膨大な遺物が出土した『青谷上寺地遺跡』です。
そして遺跡の近くに『青谷かみじち史跡公園』が造られ、整備が進んで
いるようです。
何はともあれ今も山の幸、海の幸の両方に恵まれたとても良いところです。
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